三が日終って…

今日は日曜日、明日から世の中始動…。
お正月らしい風景がなくなってどのくらいの年月が経ったろうか。

恒例のNHKニューイヤーオペラコンサート、昨年より内容は別として、少しステージアップした感じ…昨年は地味だったもんな。
やはりアリアはいつものお決まりコース。「ニーベルングの指輪」のジークムントとジークリンデの二重唱(力演していたが)きいてもなかなか入り込むまでには時間がかかる。やっぱりある程度普段オペラとはなかなか縁がない層にまで浸透させるのはこのような選曲になるのだろう。しかしこの域からはっきりいって抜け出せるか否か?

今の若手の歌い手は私は全く無知に近いので名前は…ゴメンナサイだ。
総じてそれぞれ平均的に声はなかなかのもの。

まずは「魔笛」から2曲。タミーノの名唱も美声なのにあの一本調子ではいただけない。夜の女王はなかなかコロラチュラのテクニックよろし。今回オランピア、ジュリエットといいレッジェロが多かったな。

「ルサルカ」は良かった。しかし衣装を工夫してほしいな。オペラなんだからイメージさせるドレスの、又メイクの工夫もして楽しませてほしい。それは愛くるしい!?カルメンシータにも言える。しかし彼女の本意でないだろう、この選曲・役柄は。
もう少し歌い手と役柄のパフォーマンス一致させてあげる曲をあてるべきだ。トリを歌った蝶々さん、彼女はヴェルディのような重い役柄のほうがいい。どうしても大味になってしまう。

しかし、ブラヴォー、ブラヴァがなんと多いこと。あれはとても嬉しい。(え?って思う歌にもかなりの…あり、きっと熱狂的なファンなのだろう、それは有り難いことだ)
50年代に来日したイタリアオペラの歌い手たちがあまりにお行儀のいい大人しい聴衆の反応にとまどったという日本人の音楽会の姿勢も向上しましたね。(当たり前でしょ、何十年たってると思ってんの…そうでした(汗))