映画「レスラー」

落ちぶれたかつての花形プロレスラーの物語。
やはり男性客が圧倒的に多かった。確かに美しくないし格闘シーンのあの血しぶきはいくら映画でもこっちも痛くなりそう。
しかし主演のミッキー・ロークの自叙伝的作品だそうだが、あのスリムでニヒルなハンサムだったミッキー・ローク?って疑うような体格と顔…美しく筋骨たくましいのでなく、かなり崩れたマッチョな体格と、マイケル・ジャクソンじゃないけど整形したとのことでこれまた随分崩れちゃったお顔〜。
しかし役者としては渾身の演技だった。
カムバックして再び栄光を勝ち取るというパターンは我がラッセル・クロウの「シンデレラマン」はじめ多くの格闘映画にはお馴染みだが、この作品の最後は少し違った。別れていた娘との再会と結末は定石どおりでなく、体を痛めつけながらも自らの生き様を無骨にも貫いた男の姿を描いたなかなかずっしりくる作品だった。
でもプロレスってホントにパフォーマンスが売り物なんだって良くわかる。控え室でのそれぞれ敵味方の選手たちの人の良さそうなこと。
面白かった。