「ラスト、コーション」

ラスト・コーション

台湾出身の「ブロークバックマウンテン」で見事アジア人初のアカデミー賞獲得のアン・リー監督最新作「ラスト、コーション」を見てきた。
「あなたはタブーを目撃する」、「禁断の、そして極限の愛」、なんてかなりショッキングな予告編。
しかし確かにR-18指定なのでかなりきわどいシーンもあるけれど、女スパイを演じる新人女優(これが映画初デビュー!とは思えない堂々たるもの)タン・ウェイの目の動きの表現力、冷徹な特務機関の高官を演じるトニー・レオンの演技の繊細さ、今年見た(といってもまだ2月だけど…この前に見た「エリザベス」もまぁまぁ良かったが、この作品には負ける))映画作品の中で、今のところナンバー1!
さすが人間の心のひだをこのような描写で描くアン・リー監督、凄い力量の人だ。
このところ一時の勢いが少し萎えたかな?と思っていた中国映画だが、久々にエネルギーある作品を見せてくれた。
日本映画も少しはパワーを感じさせてくれるの作ってよ!かつてはたくさんあったのに・・(又懐古?)

そうそう、ヒロイン役のタン・ウェイがほんの少しだけ歌うシーンがあるのだけれど、声とメロディの歌心とぴったりあいまってなんと心地よかったことか、吹き替えではないらしい。

ところでル・シネマって夫婦割りがなかった!不満。