「トゥヤーの結婚」

トゥヤーの結婚

前から見たかったモンゴルを舞台にした中国映画「トゥヤーの結婚」(ル・シネマ)。

事故のため下半身障害を持った夫と二人の子供を女手一人でたくましく養っていくヒロイン、トゥヤーの物語。一徹なまでに夫、そして家族に対する愛を貫くヒロインを演じるユー・ナン…コン・リーチャン・ツィイーに続く、中国出身の国際女優だそうだ…「目力」のある女優だ。
先月見た「ラスト・コーション」のタン・ウェイの「目」の演技も魅了される、それとは又別の強い「目」の表現力。
自殺を図った夫を激しく責めるシーンはそれまで感情を余り表に出さなかったトゥヤーの溢れるばかりの愛情を吐露して泣かされる。
パンフレットに宮本亜門も評していたがドキュメントタッチだ。ヒロイン以外は実際のモンゴルの遊牧民だそうだ。しかし実にそれぞれに存在感がある。(夫役は朝青竜に心なしか似ている。)

ドラマは淡々と進んでゆく。しかし説得力が強い。秀作だ。

それにしても見たい作品がたくさんある。「ノー・カントリー」、「君のためなら千回でも」「4ヶ月、3週と2日」「いつか眠りにつく前に」「潜水艦は蝶の夢を見る]そして「実録・連合赤軍」・・・そのうち終わっちゃうんだろうな〜、いや、もう終わってるかも・・・・。(泣)