映画「ダウト〜あるカトリック学校で〜」

ダウト

これまた見たかったM・ストリープ、P・S・ホフマンの話題作。
いやぁ、さすがオスカー俳優二人。がっちり四つに組んだ名勝負!お見事!
タイトル通りカトリック学校が舞台。校長、神父、若手教師、生徒たちが登場人物。見ていてかつてのA・ヘップバーン(訂正しやした!)とS・マックレーンの「噂の二人」(訂正しやした!)をオーバーラップさせたのはきっと私だけではないと思う。

厳格で保守的な校長演ずるストリープ、新しい風も入れるべきとする生徒から信望厚いシーモア扮する神父、純粋なゆえに対立する二人の間で揺れ動く教師(若手女優E・アダムス嬢この人もなかなか)、神父から黒人ゆえに特に温かな目で…それが疑いダウトの発端になった…接してもらえた生徒。

猜疑心は生まれ始めると際限なく広がる、そしてどれが事実なのか?真相は最後まで明らかにされないが、それぞれ見事に演じていた。
特に人気ある神父に嫉妬して降格させたい校長と事実無根を主張する神父とのバトルのシーンは圧巻。又黒人の生徒の母親役も迫真の演技だった。

ストリープが疑心暗鬼のこの役と、映画として魅力は感じないがどんな「マンマ・ミーア」のヒロイン演じているか興味のあるところ。