病膏毛? 我がアントニエッタ・ステッラ病

アントニエッタ・ステッラ

私の大好きなイタリーの名ソプラノ、名花、アントニエッタ・ステッラが3月の15日に80歳のお誕生日を迎えた。…といってもかなりの重病のステッラ病患者の私なのに不覚にも年度は知っていたが、月日までは覚えていなかった。同病の?ベッラ様のブログでわかったのである。トホホ。自認してる割には麗しき我らがステッラのバースデイを覚えてないなんて!(恥〜、)

1967年に来日した第5次イタリアオペラの「仮面舞踏会」でいまだかつてあれほどの愁いを帯びた美貌の人妻役はお目にかかったことはない。(ま、それほど今のオペラを見ちゃいないので偉そうにはいえないが、でも断言できる!…凄い自信(>_<)それ以来(途中で病気も少し治った?時期もあったが)うなされている私である。
デジタルオーディオプレイヤーに600曲近く全部ステッラのものを録音して今年も又年初から就寝のひと時、時には子守唄になってしまうが毎晩聴きまくった。舞台をそのまま録音したのが多く当然音質は良いとはいえないがブラヴァ!もあれば時としてブーイングも入り混じりなかなか臨場感あふれる。DVDでもないから耳だけ、しかしステッラはヒロインを見事にイメージさせてくれる。

ヴェルディではトロヴァトーレの美しき女官レオノーラ、ドン・カルロの母として悩む気高きエリザベッタ、シモン・ボッカネグラの可憐なアメーリア、アロルド(アロルド役のテノール、ペンノ氏パヴァロッティに知性を加えた感じのなかなか素晴らしい)の歌い手泣かせのようなミーナのアリアをセラフィン指揮のもと、見事に応えた若きステッラ、コレッリバスティアニーニのイケメン二人とこれまた人妻役レニャーノのリーダ、そして例のセラフィンがカラスとトラぶってステッラに白羽の矢を立てた本当に薄倖のヒロインを感じさせるヴィオレッタ、などが私のお気に入り。

メトロポリタン、ミトロプーロス指揮のノリに乗ってる日本女性の一途さ可愛さを出して泣かせる蝶々さん、カラスのアクの強さがないから私は好きなトスカ、そしてレコード用に録音された泣かせるミミ、第4次イタオペで太ももから拳銃を出すシーン(私は見てない(涙))で話題になったとかミニー。
これまたセラフィン盤のドニゼッティの軽やかな可愛いリンダ(敢えてあの美しい地声は使っていない)もいいな。
前出のイケメン二人とも歌っている「アンドレア・シェニエ」のマッダレーナもいいが、同じジョルダーノのこれまた気高いそして貫禄の皇女フェードラがいい。
あ〜、又熱!?が出てきた。いかん、いかん。今日はここまでにしよっと。