そろそろですね!

五月はなぁんにも更新せず(汗)…。twitterfacebookならなんてことないつぶやきで更新してますが…ハハハ(^_^;)
先月は著名な音楽家が亡くなった。特に尊敬してやまない不出世の名バリトンディートリッヒ・フィッシャー・ディースカウが86歳でこの世を去った。同じバリトンでもイタリアの名バリトン、エットレ・バスティアニーニは40半ばにして亡くなったことに比べれば年齢にもキャリアも不足はないだろう。
声楽を始めた高校三年の頃、彼のシューベルトアルバムを毎晩それこそレコード針がすり減るほど聴いたものだった。硬質のイメージのあるドイツ語もディースカウにかかるとなんと柔らかく響くことだろう。
私に言わせれば手の届かないような完璧な発声、音楽に対するとてつもなく深い洞察力、表現力…あまりに完璧すぎてねぇ、全く恐れ入りました!って感じですよ。ハイ。

東京文化会館でイェルク・デームスのピアノでのシューベルトの歌曲集「冬の旅」で生!ディースカウを聴いたときの震えるような感動…赤い一本のバラを客席から渡した学生時代の私(若き日もあったのだ(^_^;)。N響定期でディースカウと同じ舞台でプロ合唱団連合の一員として歌えたこと、そのゲネプロの時ヴォルフ歌曲集にサインをしてもらったこと、イケメンでは決してないけど、いかにもドイツの片田舎にいるようなハンス少年見たいな童顔の笑顔で気さくにしてくれた。忘れえぬ貴重な思い出だ。
私はディースカウはオペラよりやはりリートが好きだ。

日本では畑中良輔氏、バリトン歌手としてよりも私はイタリア歌曲集、コンコーネ、シューベルト三大歌曲集等の監修者としてなじみ深い。我々声楽を志すものにとっての功績はとても大きい。

そして評論家、吉田秀和氏…。
又大きな巨星たちが墜ちてしまった。合掌。

それで、さぁいよいよ発表会が23日に!明日からピアノ合わせ、バンド合せ、そして本番と一週間ごとですね!
ファイト!