アントニエッタ・ステッラ

仮面舞踏会のアメーリア

私の大好きなイタリアのプリマドンナ!イタリアはペルージャ、1929年生まれなので今年で79歳。
HPを見ると気品ある美しさはそのまま年を重ねている画像が見られた。

NHKが招聘した1967年の第5次イタリアオペラで東京文化会館(音響が当時からとってもいいホールだった。)で「仮面舞踏会」のヒロイン、アメーリアを歌ったステッラを初めて生で聴いた。
マリア・カラスレナータ・テバルディという2大プリマドンナには及ばないが、当時を代表する名ソプラノには間違いない。
しかし私が胸を弾ませて初めての生の本場のイタリアオペラを聴いたときのステッラは決して調子がよくなかった。もともと得意でない中音域が響かないうえに高音域は鋭く響いてフレーズもぶつぶつ切っちゃう。
レナート(夫)役の当時日本では無名のバリトン、マリオ・ザナーシの圧倒的な声に完全に食われてしまった。ブラヴォーの差がはっきり!
その時は期待を裏切られ、出来不出来の結構ある歌い手だからレコーディング数も、2大プリマには遠く及ばない。がそれでもステッラは強烈な印象を残してくれた。

なんと言ってもプリマとしての品格、特にヴェルディのヒロインはあのクラシカルな美しさでなくては!
カラスではヒロインではなく、相手役のテノールもかすんでしまうくらいの圧倒的な存在感と強さでヒーロー?のようだ。テバルディは声の美しさでは天下一品!でも立派過ぎちゃう。
そこにいくとステッラはオペラの題材になる時代の女性(11世紀から新しくても18世紀位…)特有の優雅さを髣髴とさせてくれるプリマはステッラが最高!と思ってる熱狂的なファンである私・・・。(^_^;)

To be continued!