映画「ぐるりのこと」

「ぐるりのこと」

久々に映画、行けた。
dreamynov様お薦めの邦画「ぐるりのこと」今日、シネマライズで最後ということで見たい候補何本かあったがこれに決まり!

日常のどこにでもありそうなこと、又いる人々を丁寧に描く…これが小津安二郎など邦画のよさの一つだった。でも最近の邦画ではあまりめぐり合わなったが、この作品は久々そんな邦画のよさを呼び起こしてくれた。
どこにでもいる夫婦の10年間の軌跡…このキャスティングは絶妙なコンビだ。木村多江演ずる何事もきちんとことが進まないと許せない妻、リリーフランキー演ずる正反対に肩を抜いて飄々と生きてる夫。まぁ、なんと自然体であったろう。特にリリー氏よかったなぁ。
又脇役陣も皆それぞれにいい味付けしてる。

この映画も先日の「シークレット・サンシャイン」同様ヒロインが授かった子供を死産してからのさ迷える魂を少しずつ再生をしていく過程を描いているのだが、「シークレット」はそばに見守ってくれている人がいるのにヒロインはトンネルから抜け出せるのか?という終わりかただ。「ぐるり」はそれほど重くはない。
崩れゆく妻のさ迷える魂を夫が、又「平気、平気、平気で生きるのよ」という言葉をかける寺の尼僧も再生のきっかけを作ってくれる…。
2時間20分…私は長く感じなかった。