第二のカラス

第二のカラス!・・・・・と銘打って売り出した歌手がいかに多くそして消えていったか。マリア・カラスがすごい存在なのかがわかる。

でもどういうわけかこのキャッチコピーで売り出したソプラノは私が知ってる限り皆寿命が短い。
ご本人たちは不本意だったかもしれない。私は私ですときっと叫びたかった歌い手も多かったのではないだろうか?
その呪縛から解放されて本来自分の歌で生きていれば長く活躍できていたのではないか。

第6次イタリアオペラで鳴り物入りで来日したエレーナ・スリオティス。得意とした「ノルマ」を結局初日から最後まで完璧に歌えなかった。ちなみに私が行ったときは大根代役が全幕タイトルロールを演じて、アダルジーザ・コッソットの独り舞台だった。

又、シルヴィア・シャシュ。この人のマクベス夫人は全くカラスのそっくりサンって思うくらい似てるというか真似してる。
初来日の時は絶賛の嵐だったが、私が行った翌年の来日公演は全く不調。こんなの詐欺だよって思うくらいの惨憺たるものだった。

ほかにもきっと多くカラスの再来と呼ばれている歌手もいると思うが、あの独特の声が長続きするわけない。第一ご本人のカラスが短命だったものね。